エースのお仕事
どうも、
こないだ電車に乗ってたら、アナウンスが
「後の電車が遅れてるので停車中の電車にお乗りくださーい」
と言ってたので、慌てて乗り込む乗客に、またアナウンス。
「かけこみ乗車はおやめくださーい」
泳がされたーーーーーー!
うーーーん、
煽ったのはそっちでしょ、みたいな。
あ、ffです。
さて相変わらず土日も活動量の少ない僕です。
最近やっと隠れ肥満を自認したので、
ランニングでもしようかと思いながらも、
夜更かし→午前中爆睡&三度寝という規定路線ルートに。
それを×2、ですよ。
ホントひどい出来レース。
という訳で(どういう訳かはともかく)
おうちサッカー観戦というこれまた規定路線コース。
イングランドとスペインの強豪チームの試合を見たのだけれど、
どの試合でも思ったのは「エースの力」というやつ。
まずはプレミアのマンチェスター・ユナイテッド。
相手は降格圏スレスレのウエストハム。
魂の男スコット・パーカー率いる個性派集団に手を焼き、
攻めながらもPK2本を献上してしまい、苦しい展開。
そこからがエースの力の見せ所。
エースとはいえばもちろん、ウェイン・ルーニー。
ピンク色の肌に禿げかけた頭でおっさん顔のルーニー。
口を開けばすぐ「ファック!」とのたまうパンクロッカーの彼。
しかし鮮やかなFKを決めて反撃の狼煙を上げると、
素晴らしいトラップからのシュートに、とどめはPKと、
たった一人で3点を挙げ試合をひっくり返す荒業!
まさにエースの貫録ここにあり、といった試合でした。
3点目のときに感情が高ぶったのかいつもの口癖だからか、
カメラに向かって「ファック!」して出場停止食らうあたりも実に彼。
次はチェルシー。
ここのエースといえば今まではドログバ。
そして新エースとして今冬に迎えられたフェルナンド・トーレス。
どうにも噛みあわないこの二人をどうするかは一つのポイントでした。
数々の貢献をしてきたドログバ。
他チームでの活躍はあれど未だチェルシーではノーインパクトのトーレス。
今回のストーク・シティ戦では“旧”エースのドログバがスタメン。
フィジカルモンスター集団のストークに対するには確かに野性味溢れる彼が適任か。
そして盟友のアネルカのアシストにより先制点をもぎとり、それが決勝点となり勝利。
“新”エースのトーレスは途中出場でまたしてもオー、ノーインパクツ!
これはドログバのエースとしての底力を見れた試合で、
チェルシーのイレブンの現在の答えのようにも受け取れました。
しかし周りはもうちょいトーレスに協力的でもいいと思う。
続いてはレアル・マドリー。
ここはやはりクリスティアーノ・ロナウドの存在が抜けている。
現在、絶好調のカリム・ベンゼマも点取り屋としてついに覚醒。
しかし、本拠地にスポルティング・ヒホンを迎えた今回はその二人が欠場。
なかなかゴールを割れない中、
今季途中までゴールを量産しながらも怪我で長らく戦列を離れていた男、
ゴンサロ・イグアインが今シーズン絶望との診断も何のその、復帰初戦での登場。
ただ、本調子とはさすがにいかず、ゴールは出来ず、
ミゲル・デ・ラス・クエバスにゴールを割られ、痛恨の敗戦。
名将モウリーニョはほぼ9年ホーム負けなしだった記録もここで途切れることに…。
「あいつらがいれば・・・」という“不在の在”を証明することになった、
C・ロナウドとベンゼマもやはりエースとなる男たちなのでしょう。
最後にバルセロナ。
ここには世界最高の男、リオネル・メッシがエースとして君臨するものの、
こちらも軽傷を考慮してベンチでのスタートとなったビジャレアル戦。
リーグ3位に位置する好調のチームを相手にこちらも手を焼く。
司令塔のシャビも欠くなか、点取り屋のビジャは前線で孤立し、
相手のカウンターには何とかGKのバルデスの好セーブでしのぐという展開に。
この状況と変えられるのはやはりメッシしかいない。
後半途中に登場すると、途端にチームメイトは生き生きと躍動し、
メッシ自身の得点はなくともピケの豪快なゴールで勝利をもぎ取った。
彼がいるだけで相手のディフェンダーは混乱するし、
その対処が自然に出来ているチームメイトと阿吽の呼吸でボールが回り出す。
チームを勝たせる為に出て来て、当たり前のようにミッションをこなす、
なんという男、なんというエース力、メッシ。
なんといっても、エースの定義ってのは、
「苦しいときに何とかしてくれるヤツ」
なのでしょう、きっと。
あと番外編でこの間のチャリティーマッチのカズ。
彼もやっぱり生涯エースでキングなんだぁとしみじみしました。
彼が出てきた後半は相手の代表チームも控えメンバーばかりで、
いわば急造チーム同士の戦いとなっていてやや間延びしてた展開。
Jリーグ選抜も平井将生やハーフナー・マイクといった、
代表入りを狙う新星がカズと同じタイミングで出てきたものの、
アピールをしたいはずの彼らは気付くとカズのための動きをしていました。
たぶん、無意識だったんじゃないかなぁ。
普段はあまり動きまわるタイプじゃなく、嗅覚で勝負するタイプの平井なんかは、
「あれ、前半から出てたっけ?」と思うくらいの発汗量だったし。
要はこれがキングと彼が呼ばれる所以なのではないだろうか。
彼がゴールを狙う動きをすると、
周りの選手は自然と彼のスペースを作る動きをしてしまう。
それはまるで従者が跪いて道を空けるかのように。
それはもう、それこそ、才能と呼べるシロモノではないか。
空気を変えることができるのは空気を読まない奴なんですよねー。
ルーニーにドログバ、ロナウドにメッシ。
こんな風格を纏った選手が日本に出てきたらいいのになぁ。
カズ以降はどうも小ぢんまりしてしまった印象。
最後はエスパルスに戻りますが、
不動のエースだった岡崎慎司が抜けた穴はとてつもなく、大きい。
あいつ一人で何とかしてきた試合がどれだけあるだろう。
他にも藤本やらヨンセンやら兵働やら本田やら・・・あーもう!
こうなった以上、小野伸二が司令塔兼キャプテン兼エース兼広告塔兼・・・
ぱ、パンクしないだろうか・・・。
不安は止まらないですが、
岡崎がもっともっと、日本のエースとして活躍してくれたら喜ばしい限りです。
異常に取り留めのないエース論は以上で終わります。