ライフ・アズ・ア・クレセント・ボール

どうも、首を寝違えて動けないからそのまま寝てたら
更に悪化したｆｆです。

やっぱ、あれだ。ニートがいけない。

昨日、電話がかかってきた。

電話ごしの女性はス○パーのものですと名乗った。

スカ○ー！？

確かに契約しているが何の用だろう。
カウパーなら聞き覚えはあるんだが。

ま、まさか２年ほど前に映りが悪いとクレームを入れたのが問題だったんだろうか。
あれは結局うちのケーブルが切れていたのが原因だったし。

おそるおそる要件を聞く。

「ワールドカップのチケットが当たりました」

へ？

ワールド・・・カップ・・・だと・・・・？

「日本対カメルーンのカテゴリー１になります」

いい席ってこと？

いや、というよりも。
え？何これ？ヤダコレ。キタコレ！

よみがえる記憶。

画質を求めてスカパ○ＨＤに変更したのが先月。

（無職のくせになまいきですね）

それはともかくとして。

そんときに契約者のキャンペーンに応募していた。
ダメ元で。

確か、キャンペーン名は
「ワールドカップチケットプレゼント」・・・・・！

マジかーーーー！？

「感想を伺いしたいんですけど・・・」

そして何このお姉さんのテンション。

そこは『おめでとうございます！ご当選です！！』くらいのテンションでこい。
冷静に説明してるから何か俺が悪いことしちゃったのかと思った。

『し、信じられないっすね！』

「では初戦となるこの一戦の見どころはどこだと思いますか」

サッカー好きの俺にそんなこと聞いちゃう！？
代表に興味はそんなにないとはいいつつもワールドカップですからね。
これをツマミにグイグイいけちゃう男ですよ俺は。

しかしここは
『やはりいかに勝ち点を奪えるかじゃないですか』
までにとどめた。

もう気分はすっかり観戦者。
こうなったら岡ちゃん（※岡崎慎司のほう）応援しに行っちゃうぜ！

日程なんていつでもいけるし。
ああ無職最高。

「・・・───となりますがそれはよろしいでしょうか？」

『え、なんすか？』

いけないけないトリップしてしまっていた。
あわてて気持ちを南アフリカはブルームフォンテーンから日本の埼玉県まで戻す。

「要項にもあった通りプレゼントはチケットのみですので」

『・・・・へ？』

「こちらで提携してるツアーがよろしいと思いますので詳細を聞いてみてください」

『は、はい・・・・』

は。

ははっ。

そ、そりゃそうか。

チケットだけでもすごいもんな。

ツアーっていくらかかるのかしら・・・。

と、漫画ドラえもんのキャラのような言い方で漠然と考える。

ジャイアンはいつもオレンジの服着てるけどエスパルス好きなのかしら・・・。

うん、きっとそうだろう。ドラえもんはフリューゲルスが好きだったに違いない。
もう、ないけど。

・・・。

と、とにかく詳細を聞いてみなければ。

持っていたサッカー雑誌に他の試合のツアー料金が書いてあったので参考にしてみる。

スペインでバルサの試合を観る場合。
５日間で１５万ほど。

い、行けなくもない・・・！

しかし６月まで無職だと想定すると、
ワールドカップ後には死ぬかもしれない。

どうしよう。

南アフリカだからきっともっと高いだろう。

でも提携ツアーだから安くなるんじゃなかろうか？
そんな期待もわずかにあった。

僅かに・・・。

ということで
１０万代だったら行く。
２０万超えるようならちょっと考える。
というスタンスで受話器を握る。

こんな緊張久しぶりだ。
「お前電話のアポ取り下手そうだから俺の前で適当な客に電話してみろ」と
上司に言われて以来の緊張だ。

あ、

あんときは本当に下手でその後上司にゴミクズのように叱咤されたんだっけ・・・。

「えーっとですね、最低でも５０万かかっちゃいますね・・・」（なぜか半笑い）

(　ﾟдﾟ)！！！

そして男らしく俺は言った。

『俺、死んじゃいますよ』と。

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