覚悟の価値

どうも、二度寝の振り幅が4時間半。
レム睡眠を3回回します、ffです。


今回はやっぱりジャンプ感想をガチでやろうと思います。
ネタばれ爆載なのでまだ見てない人は絶対に見ないように。
海外サッカーを録画してワクワクしながら起きたら
ネットやら携帯とかで結果バレする痛みは平素味わっているので気持ちはわかるつもりです。
あと、ジャンプに興味ない人は見て欲しいですが、見ない方がいいかもしれません。


いつも通り掲載順でやります。



・ブリーチ
やっぱりなー。
いつも以上に不快感の強い「やっぱりなー」
偶然僕がよく見てるサイトに「刺されてるのは雛森」説があったのでもう乾いた笑いしか出てこなかった。


藍染さまが強いのはわかってるよ。日番谷が弱いのもわかってる。
もうわかりきってるからただの焼き増しにしか見えない。しかもどんどん劣化してる焼き増し。


「いつから鏡花水月を遣ってない」場面の描写ってのはなかったと思うので、
完全にセリフのための漫画としてそれ以上の価値を見いだせない。
もしちゃんとしたヒントがあって論理的に展開を組み立てていたら全力で謝りますが。


どうやってあのチート能力を破るのかが想像できない。
「その手があったのか!」っていうラストが全く期待できない。
そしてラストがいつやってきてくれるのかが、この期に及んでこれまた想像できない。
一護の主人公補正で何となく倒すんだろうなー。
その一護、


「みんな、何してるんだよ…」


じゃねぇよ。お前何とかしろよー。お前が一番鬼畜だよ。


幻覚って便利だけどそれは作者にとってだけで、大抵の場合読者は損をする。
ひどい話だった。





・ナルト
よくいい意味で「キャラが勝手に動く」と表現されることがある(生きているという意味で)が、
サスケとサクラ、そしてナルトは悪い意味でそうだと思う。(理解できない、したくないという意味で)
それぞれベクトルの違う頭の弱さを露呈しているだけのような。


あと前回のダンゾウの回もそうだったけど、
死んでから回想シーンいれられても何も感慨沸かないよー。元々キチキャラだったし。
ヒナタんときは「マジ?」くらい思ったけど…。
でもそのヒナタも死んでないし、香燐も死ななかったら余計嫌だなぁ。
奥で刺されたダンゾウは最終的には自爆だったけど死んだ訳だし。


サクラは何か崇高な作戦でも立ててるんだろうか。感情の飽和っていう線も捨てきれない。
でもどちらにせよ今までの彼女の薄っぺらさから全然興味わかないし、
死んでも「回復役一人減ったー」くらいしか思わないしなぁ。


もうサクラはさっさとサスケに殺されてナルトぶち切れしか正解が思い浮かばない。





・ワンピース
上の二つが余りにダメだったので余計効いた。
エースの死が、である。


「現実では人が死なない」「今の戦闘の命題はエースの救出」
この2点からしてもこの事実はとんでもなく大きい。
読者としてこの展開は非常に贅沢な時間を味わわせてもらような気がする。


「ワンピは人死なないから緊張感がねー」とかナメたこと言ってた俺はバカだなー。
処刑される時は笑顔のなかったエースが、
ルフィに抱かれた時は実の父親よろしく笑顔で死んでいった姿は何かこう感じるものがあった。


今回の衝撃は事あるごとに僕が比較しているドラゴンボールにだってなかった。


実は死んでなかった、というオチ(「ポートガス」としての死パターン)だったり、
『一つなぎの財宝』でラストに復活パターンも可能性として無くもないだろうが、
「次が気になる」という意味では最高の引きだったと思うし、
こんだけ衝撃を与えて貰った時点でもうお腹いっぱいです。
でも希望としてはこのまま綺麗に死んで欲しいかなー。


藍染日番谷に刺される」?
「サクラ、サスケを追って木の葉抜け」?
エースの死の前では茶番以外の何者でもない。
そのくらいこの3つの作品の引きのクオリティには差があると思う。




バクマン
ガチガチに緊張しててオドオドしてロクに話も出来なかった癖に、
結婚を成り行きでOKされた途端に調子良くなるシュージンにひたすら不快感。


「川口たろうは大学から始めたけど僕らは中学からやってるので成功する」
「嘘でしょー」「へー例えば」「ちなみに僕満点でした」「そういうの好きだな」・・・


この豹変ぶり。こんな奴を「マジメそう」って。
やっぱビッチの親父だな。




ぬらりひょん
自由に行動している土蜘蛛が主人公サイドにかなりの緊張感を与えていて好感。
タクティクスオウガでいうとこのハボリムだよね。
ここであっさり倒さないで欲しいなー。




・トリコ
ラストの「確実に駆除してやろう…」が何か面白くて吹いた。
ここんとこのセリフ回しはやっぱ元ギャグ作家。


「愛情という家賃は高すぎてお前には払えないだろ!」by滝丸




・リボーン
いつも設定とかが後出しの展開ばかりで苦手。
首に巻いてたリングで防いでいただとー?じゃねぇよ、もう。
首にリングを巻くなよ。リングで防がれるような攻撃で殺した気になるなよ。
そもそもスリーパーが決まり手って少年漫画的にどうなのよ。


無理やり例えるなら数学。
小学校で「3から5は引けないよー」って言われて
中学校で「それはマイナス2だよー」って言われて、
その中学校で「二乗してマイナス1になるものはありませんー」って言われて
やはり高校で「便宜上“i”で表現することができます」って言われて…。
僕の中で今のリボーンはもう数3Cを超えているので理解したくてもできません。





こち亀
秋本先生なりのオタクへのディスと受け取りました。





・べるぜ
学園に戻ってからの安心感はやっぱりキャラ付けがしっかり出来ているからかなー。
「馬鹿だから学年違くてもよくね?」みたいな軽いノリも受け入れられるし。



もしくは魔界編が地雷だったか。





銀魂
いつもだったら5話くらいかかってたネタを1話にまとめただけでもう良かった。




・サイレン
今回の敵の遊坂さんは
○主人公サイドで話をしている最中に殴りかかってくる
○ヒロインや怪我人を優先に狙ってくる
○本気で殺しに行った結果、殺される
バールのようなものを持っている
という点でよくいるステレオタイプの敵じゃなくてよかったです。


テンポも早かったし、
主人公が敵を積極的に殺しに行く点もグッド。
あと意識を取り戻した瞬間敵に向かっていくけど結局やられちゃう雨宮さんがかわいすぎる。


ラストの「守るとか救うとか言って何もしない〜」は射場に向けてなのかな?と思ったけど、
某I護を初めとする看板漫画の主役に対するアンチテーゼにも聞こえる。





・ハンター
能力バトルの描写はもう流石。
前回の心理描写の推移も得意だけど、僕はこっちの方が好きだなー。
こういう論理的な展開をブリーチとかナルトには求められないからハンターはやっぱ必要。


ゴンとかタコとか能力的な下剋上を起こせるのはひとえに「覚悟」があるからというのも少年漫画っぽくていい。
一つ二つ上乗せした所で埋まる実力差ではないけど、
彼らはそれ以上の覚悟を以てして戦っているから優位というのが熱い。



巻末「ドラクエ9始めました」
頼むからそれはやめてえええぇぇぇぇ。
今まで何をやってたんだよぉ。
代わりに俺が進めといてあげるからさ、ね?





・保健室
安定してるコメディ。もうこのままキープしてほしい。
しかし安田くんの性欲は異常としか言いようがない。


「イケメンこじらして死ね」
一番今回のジャンプで吹いたセリフ。
意味まったくわからんけど、なんか、わかる。
病と同列に置くとかセンスありすぎるぜ。ちょっと使ってみたい。


冒頭の「煩悩だらけ〜 ヒャクハチと尺八って〜 似てる〜」はどう聞いても下ネタ。





・黒子
このマンガのいいところはテンポの良さ。
そして「本当に強いチームには黒子いらなくね?」という読者の疑問を
率先して克服しようとする作者の空気の読めっぷり。
そして黒子×火神を暗示しているあざとさ。




・リリエンタール
紳士組登場の回は相変わらず鉄板。
終わって欲しくないなー。




・ねこ
今までの短期打ち切り作品の例に漏れず「いなくなっても何も喪失感を感じない」漫画であった。
テコ入れの結果であろうラストの昇級試験はその感を加速させただけのような・・・。
まだ連載できるだけのネタを考えずに投入してしまったのだろう。





ジャガー
本当に最近疲れてんじゃないかなー。
それでも10回に1回くらい面白いから油断できないんだけど。




今回はワンピースに尽きると思います。
それに比べてブリーチとナルトの不出来といったら…。
同じ看板漫画として並んで欲しくないものです。


ハンターの項で触れましたが、
主役級のキャラの「覚悟」の大きさ、質量が全然違うんですよ。
感情移入できる漫画はそもそもいい漫画です。
でも出来るならいい感情で移入したいじゃないですか。


今までワンピつまんねーとか偉そうなこと言ってごめんよーーー。
今のジャンプは確かにワンピースが支えていたよ。


ハンターが毎週続けばもっといいんだけどね。