くりかえすのはいいことだ
いやーエスパルス。
勝ちました。
これも皆さんのご声援のおかげ。
ナビスコ準決勝敗退でどうしてもテンション下がってしまうなか、
イレブンは頑張ってくれました。
ナビスコのことでついでに言うと、
前にこの日記で『ザキオカ（岡崎ね）頼むぞ』的なのを書いたのですが、
岡崎本人はオランダ遠征で試合出れないっていうね。
まぁ、誰も気づかなかったと思うけど、気にしないで下さい。
ガーナ戦ではしっかり点とったしね。
さて、予告通り武井先生の話をしましょう。
『シャーマンキング』で有名ですが、
私が仕事中に漫画喫茶で読破した伝説のデビュー作『仏ゾーン』、
わずか１巻で打ち切られた幻の名作『ユンボル』
など個性のある漫画を書いています。
そんな先生の数ある技法の中のひとつに、
「繰り返し」
があります。リピート！です。
リピート！と強く言われると体が萎縮してしまう人は間違いなくＩ塾生です。
どういうものかさっそく見てみましょう。
早く終わり過ぎて誰も記憶にないであろう『ユンボル』の１シーンをご覧ください。
敵の大技アースオーガトルネードが炸裂
アースオーガトルネード・・・・
なんてかっこいい技の名前なのでしょう。
ですが、今回はネーミングセンスについて追及する回ではないので、
泣く泣く割愛いたします。
こういった大技で大きなコマを使って表現するというのは漫画ではよくあります。
どんな技がよくわかりはしませんが、
とにかく凄い！という印象を与えることが出来るのです。
インパクト重視の画風といえるでしょう。
しかし、武井先生はこれでは終わりません。
ページをめくってみます。
またアースオーガトルネード
これが繰り返しです。
一瞬「？」ですが、
よく考えてみると別角度からのアングルなんですね。
せっかくかっこいいアースオーガトルネードの余韻を見事に残しています。
しかしかっこいいなアースオーガトルネード。
こうした、一見ページ稼ぎのように思えるこの繰り返し。
実は非常にテクニカルな技法なのです。
この技法は様々な分野で取り入れられています。
一部だけ紹介しますと・・・。
・小島よしお
おなじみ「そんなの関係ねぇー！」や「大丈夫大丈夫ー！」で有名な彼。
フレーズは大して面白くはありませんが、
これをくりかえすことによって面白さが加味、
結果として一世を風靡するギャグに昇華したのでした。
さすがはインテリ芸人といったところでしょうか。
・世界のＹＡＺＡＷＡ
日本が世界に誇るビッグネームの永ちゃんもこの繰り返しの使い手です。
彼の場合はただ繰り返すのではなく、
「ｗｈｙ なぜに」
と、〈英語⇒日本語〉という繰り返しを多用します。
さすがグローバルな視点を持ったアーティストですね。
・ＡＫＩＲＡの賃貸
「輪姦されたいアーティスト」第１位
「一度入ってみたいアーティスト」第１位
「縦一列に並ぶと思いだすアーティスト」第１位（全て晒し首調べ）
という錚々たる肩書を持つEXILE。
そのメンバーのAKIRAもこの技法の使い手です。
「CHITAIで探せないくらいなら部屋なんて、いらない」
「いらない」
ラストのフレーズだけ繰り返すという高等技法です。
しかも二回目はかなりのキメ顔です。
さすが時代の寵児、やるが違いますね。
僕にとってのAKIRAは野上彰ですけどね。
閑話失礼いたしました。
こんな訳で繰り返しは日常よく使われているのです。
キョンキョンだってプリプリだってそうなんです。
カカだってチチだってジョジョだって多分そうなんです。
そして現在武井先生の連載している『ウルティモ』
今月号にももちろん使われているのでそれを見てお別れです。
シーンをざっと言うと、主人公と彼に従う人型ロボットが合体するシーンになります。
まずは一回。
引いてもう一回。
武井先生の耐性がない読者の方だと、
「あれ、これほとんど同じシーンなんだけど、間違いかな？」
「どっち使うか悩んでたら両方のっかっちゃったんじゃない？」
とか邪推な想像をする方もいるでしょう。
しかし、これはわざとなんです。
敢えて字とかもそのままコピーしたような字なんです。
インパクト大なんです。
そして、ページをめくると次の展開が・・・
さらに引いてもう一回。
三回目！！
やっぱり武井先生は違います。
おまけ。
やましい意味ではないのに、変な意味にもとれてしまう１コマ
あ、そういえば会社のＰＣとかから見ようとすると画像が表示されないので、
おうちのＰＣから見るのをお勧めします。
携帯からだと３割、会社ＰＣからだと５割面白さが損なわれます（晒し首調べ）
