5人以上いる前で話すのはもうムリムリ

松っちゃん結婚の記事の見出しで電撃デキ婚って書いてあったけど、
デキ婚って大体電撃な気がするffです。




先週末は仲の良かった元同期の結婚披露パーティーに行ってきました。
数少ない仲いい同期だったので辞めてしまったときは残念だったけど、
たまに飲んでたりしていたのでその縁で呼んで貰ったのだった。


しかしこの季節ってめでたい時期なんですかね?
一緒に呼ばれた同期組の4人中2人が身内の結婚祝い系で不参加だった。
おまいら自分も結婚してんのに兄貴とか妹とかも結婚しちゃうのかい!
いやーそんな年なんですねー。全くビビるぜ。


会場のある恵比寿についたら明らかにお祝いモードの装いをした人が沢山いた。
恵比寿とか代官山とかなんか俺には厳しいオシャレ風が吹いていたよ。
ごめん、あの瞬間ちょっとだけ帰ろうかと思ったよ。


しかも重要な問題が一つ。
この日のさらに一週間前に本人からメールが。


『ごめん、お願いがあるんだけど…』


お願いだとぅ!?
また受付やってくれとかそんなんだろ。
積極的にやりたいとは思わないが前に結婚式でやったことあるし多分大丈夫だ。
お願いの内容をまだ言ってきてないのが気になりながらも「いいよー何だい?」という返信をする。


『マジすか!じゃあ乾杯の音頭やって!』


………。




へ?




カンパイノオンド??




それを………俺が………?やる…………のか??




ああゆうのってもっと陽気で場慣れしてる人がやるもんじゃね?
自慢じゃないけど俺は陰気で全くやったことないんだぜ。
しかも先に書いたように知り合いで来れるのは俺以外に一人。
コレ確実にアウェー感たっぷりの会場だよ。
ホントに考え直して欲しかった。




考え直して欲しかった……が、
さも「何でもやってやるけど何すんの?」的なメール送ってしまった。
我ながら恥ずかしい。
もしタイムマシーンがあれば5分前の自分にジャーマンスープレックスホールドきめてやりたい。
言ってしまったからには今更断りにくい。
くそぅ、こんな性格見抜かれて頼まれた気がする。
結局返信は、


「やったことないけど他にいなければ…」


という超弱気。


『じゃあ是非お願いするよ!ありがとう!』


こんなメールが返ってくるまでに1分とかからなかったなぁ。
策士策を練る前に策に溺れ死ぬとはこのことだ。




――――こんな事情があり恵比寿駅降りた瞬間からエラいプレッシャーがかかっていた。
道行く人みんな同じ会場に行くんじゃないかと思ってしまい、
こんな大勢いたら乾杯の前にショック死してしまうと思っていた。
ていうかやり過ごせるならちょっと死んでいたかった。




…まぁ見事に外しましたけどね。


大してウケなかったばかりか乾杯のタイミングが早過ぎてイヤな間を作ってしまった。
もしタイムマシーンがあれば一週間前に戻りたい。
戻ったうえでローリングソバット急所にクリティカルヒットさせてやりたい、己に。


だってさー飲み屋で乾杯っていうとジョッキが重くて音頭はそこそこにしれよ的な感じになるから、
大して言葉も考えてなかったら、
会場で配られたのは三口くらいで飲み干せちゃいそうなちっさいグラス。
おいおい全然軽いじゃん。全然喋れちゃうじゃん。
でも何話す?あぁもうウケないから早く済ませちゃおう………ってアレアレ?


…みたいな。
もう穴が入ったら入りたい。
入ったまま数年後に謎のミイラとして発見されたい。




まぁとにかく仕事は終わった。後は祝福する振りして楽しもう。




いやーしかし幸せそうだ。
新郎はデフォルトでニヤけ顔なんだけど、
いつもに増してニコニコしてて見ていてホントにほんわかした。
奥さんが小学校の先生なのでクラスの子だちのビデオレターなんてあったりして会場に涙がちょちょ切れたりもした。
それに紛れて俺もホント泣きたかったけど。


会社の研修初日に遅れてきて、
『いやーすいませーん』
とかニヤニヤ笑いながら言ったもんだから研修官にめちゃくちゃ怒られていたのを思い出すなぁ。
そんなことがあって奴が皆のいじられキャラになるのに時間は全くかからなかった。


そんな彼に俺らがつけたあだ名が『笑顔の天才』
ホントね、生まれ持った菩薩性というか、あのフワフワした感じの男は他におるまい。
きっと笑いの絶えない明るい家庭を築くだろう。


やっぱりこういうの見ると結婚っていいね〜って思うよね。
そしてため息をこぼすんだけど…。
ともかく数少ない友達が幸せそうだったのでめでたしでしょ。




帰る際に思い出したことが一つ。もう一人の友人に聞いてみる。


「会費払ってないんだけどいつ払うんだ?」


『俺も思ってたんだけど…』


そう、受付で徴収されなかったのだ。
これは他の人に聞いてみよう。
幸い同じ会社の別口で呼ばれていた同期がいたので聞いてみる。



「会費どったの?」


『え、俺入るときご祝儀渡したよ』


当たり前のように同期。
え、マジ?パーティーなのにご祝儀制?
昨日親に一応持っていけと言われている訳ねーだろ!てな感じで断ってしまった。
しかも金額が驚きだ。


「いくら入れたん?」


『3万だけど…』


さ、サンマン?(@_@)



冗談だよね?と聞こうと思ったら相手はえ?当たり前でしょ?みたいな顔だったので、
だいたいそんくらいだよねーハハハみたいな顔で返してやった。
絶対マジだこれ。


袋だけは無いのでそこだけは素直に話して金を直接渡すという
礼儀も作法もありゃしない感じだった。


渡す前に、
「いくらくらい?」
って聞いたら
『それは気持ちだからねー』
って余裕で返された。くそぅ。


まぁ聞くこと自体狂ってるけどねー。


めでたいからよしとして下さい。




それでは今回思ったことで締め。






ときには断る勇気も必要なんだぜ。