奇跡の犯人

当日記では何回か紹介している名物電車、
東武東上線


この電車がただ者ではないことはすでに語った。
もはや語り尽くした感もあるほどだ。




しかし、






さらにただ者ではない路線が現れたのも少しだけ書いた。


新鋭・副都心線だ。




雨なら2〜3分遅れは当たり前という特徴のあった東上線に対し、
副都心線何もなくとも2〜3分遅れるのは当たり前という大物っぷり。


時刻での分の1の位は0と5しか概念として存在していないおフランスな電車です。


まるで5回に1回テストで0点を取るのび太に対し、
3回に1回というハイペースなライバル多目ためお君の存在を彷彿とさせます。




最近凄いのは乗換のただ者じゃないっぷり。




副都心線が乗り入れているのが東武東上線有楽町線
さらに有楽町線西武池袋線と乗り入れしているのでこの路線は言うまでもなくギュウギュウなのだ。




川越方面から乗っていくと何線でも順調に人は増えていく。
そこでまずたどり着くのが和光市
この駅で東上線と有楽町・副都心線がまず分かれる。




俺はたまたま川越のホームに着いたときに来ていた副都心線に乗っていた。


朝だしどの電車も停車駅が多い。しかも次の電車の来る間隔も短い。
つまり来た路線に乗った方が早いのだ。


しかし営業マンの必需品『乗換案内』を携帯で見ると、和光市東上線に乗り換えた方が早いと出ている。


和光市着後、2分すると東上線が到着するらしい。
それなら川越でコッチに乗っときゃ良かったとも思ったが同じことだ。






ところが。






俺の乗る副都心線和光市到着直前に失速、遂に手前で停車してしまった。




『信号が赤の為停車しています』と車内アナウンス。
付け加えるように『池袋にお急ぎの方は次の和光市東武東上線にお乗り換え下さい』とも。


まぁどうせ乗り換えるから副都心線が遅れようとさほどダメージはない。そのまま待つ。




しかし2分待っても電車は動かない。
もしやと思ったら停車しているこちらを尻目に、
本来なら和光市で追い付かれるはずの東上線が横を猛スピードで走っていった。




そうか、向こうが先に待っているんだと思った俺は考えが甘かった。
塩を入れた卵焼きほど甘かった。




やっと動き出した副都心線
和光市に到着、ドアが開く。
ホームの向かいの東上線に乗り換えるべく歩き出す−−−−−−






と。





プシュー。






東上線はその刹那ドアを閉め走り出した。
回れ右をして副都心線に戻る俺。










まったくただ者じゃないぜ。
どちらとも。






あのタイミングじゃエイトマンでもない限り乗り換えれないからね。
なかなかエイトマンなんか見かけないよ。
あのアナウンスはエイトマン向けだったんだね。
そもそもエイトマン電車よりも早く走るから電車要らないぜ。






駅の手前でわざわざ停車して後ろの電車をいかせて、結局乗り換えれないとはなかなかいかれている。
遅延には付き合ってはいられないぜ!とばかりにさっさと発車するのもいい味出してます。


まさに現代のウサギとカメ。
そう、亀の歩みは兎より早いことを知れ。






もちろん副都心線だっていつも道を譲ってばかりではありません。




それは俺がたまたまホームに着いたときに来ていた有楽町線に乗っていたときのこと。


サラリーマンの必需品『乗換案内』を見ると和光市の先、小竹向原副都心線に乗り換えるべしとある。


小竹向原といえば今まで一緒だった有楽町線副都心線が分かれると同時に、
飯能方面から来た西武池袋線有楽町線も集まる超多忙地帯だ。


そこで俺の乗る有楽町線小竹向原に8時ちょうど到着とある。


そして乗り換える副都心線は同じホームの向こう側からこれまた8時ちょうどに発車とある。




一抹の不安を抱え、小竹向原へ向かう。


今までの流れに遅れはない。
しかも乗り換える電車は同じホームだから降りてスグだ。




そして小竹向原に到着。ホームの向こうにはすでに副都心線は到着しているようだ。
ドアが開き、乗り換えるべく歩き出す−−−−−−−−







と。






プシュー。








こちらが着いた途端、ドアを閉め発車する副都心線
回れ右をして有楽町線に戻る俺。








た、ただ者じゃないぜ。





以上のやり取りを見てわかるように、この界隈の路線の勢力図は


東武東上線副都心線有楽町線


のようです。




まったくこいつらただ者じゃない。






・・・と書こうと思ったら、





仕事も終え、11時すぎに池袋に着き、東武東上線に乗ろうとした。






電車が見事に運転を見合わせていた( ゜д゜) ・・・。





アナウンスが流れる
『しばらく動かなそうなので、埼京線有楽町線で帰ってね』
夜の11時過ぎにこれだ。
まったく気が抜けない電車だぜ、東武東上線



流石にただ者じゃないぜ。




有楽町線はだめだ。
アレは和光市からは東武東上線と同じ線路を使う。
それ以上先に行きたい俺はどうせ立ち往生を食らう。


となると埼京線だ。最強であり最恐の埼京線
もう何を言ってるのかよくわからないがとにかく埼京線だ。




ホームに向かうと、人の流れを感じる。
みんな感じることは同じだ。


やがて現れた埼京線
皆足早に車内に乗り込む。
もうぎゅうぎゅうだ。


しかし、動かない。
最強であるはずの埼京線が動かない。
しかしぎゅうぎゅうだ。




アナウンスが流れる
『えー、結局埼京線東武東上線の隣なので運転見合わせてまーす』








・・・・。










ただ者じゃないぜ・・・・。











これではぎゅうぎゅう損だ。
すぐ降りる。



一体俺は何線で川越に帰ればいいのだろうか。
そんなこんなで12時を回る。
この辺りで携帯の充電が切れた。
DSを持ってこなかったのが悔やまれる。





そこで再びアナウンス


『えー結局まず東武東上線から動きます』










やっぱりただ者じゃないぜ。







人身事故で運転見合わせる
⇒他の電車を紹介
⇒しかし人身事故のせいで他の電車も動かない
⇒結局先に運転再開する





なんという起承転結。



まだまだ副都心線には負けてないぜ。




ということでこの界隈の勢力図はこんな感じ。






東武東上線副都心線有楽町線>>>>>>埼京線












まったくこいつらただ者じゃない。